九州地方や沖縄県は豊かな自然が多く、とくに沖縄県は日本や海外からたくさんの観光客が訪れています。

動画制作においては、プロモーション内容に困らないほど充実しているように感じますが、九州地方および沖縄県の現状と課題を見てみるとまだまだ発展途上であることがわかります。

この記事では九州地方・沖縄県を題材にした動画制作を考えている方へ向けて、各県の現状や課題、実際の動画制作事例をご紹介します。

九州地方・沖縄の現状

九州地方は「福岡県」「佐賀県」「長崎県」「熊本県」「大分県」「宮崎県」「鹿児島県」の7県からなる日本南部の地域です。

豊かな自然をはじめ、別府温泉や霧島温泉など日本を代表する名湯があるほか、集落や炭坑といった世界文化遺産があります。

また、修学旅行先の定番でもある沖縄県では、特有の食文化や絶景など動画プロモーションにおいても魅力があり、訪れる観光客はあとを絶ちません。

九州地方と沖縄のPRにおける課題

九州地方と沖縄をPRするプロモーション動画制作では、現在抱えている課題をいかに解決できるかが重要となってきます。

法務省の出入国管理統計によると、直接入国してくる外国人の人数は500万人を超えるほどの右肩上がりでしたが、2019年には8年ぶりの減少傾向となりました。新型コロナウイルスの影響もあり、2020年・2021年とさらに減少することはほぼ間違いありません。

また、九州地方へ訪れる外国人は、韓国人が圧倒的に多く、37%を占めています。日韓での文化交流が盛んな現代においては追い風となる傾向が強いため、今後のプロモーションにおいても活用できるでしょう。

外国人観光客の人数が減っていくことに比例して、とくに九州地方の観光消費額は伸び悩んでいます。

観光庁の訪日外国人消費動向調査によると、外国人が九州地方で観光した際の消費額が減少していて、依然として目標値への到達が厳しい現状です。

日本では中国人の大量購入による「爆買い」が記憶に新しいですが、中国や欧米豪から訪れた観光客は、ほかの国と比べても消費単価が高い傾向にあります。そのため、動画制作をする際はターゲットを絞って消費を促すこともできそうです。

九州地方では県同士の格差が広く、観光に人気の県とそうでない県が顕著に表れています。単純な外国人観光客数だけで見れば福岡県が年間259.5万人でもっとも多く、宮崎県は年間15.5万人と圧倒的な差が広がっているのです。

福岡県や沖縄県には国際線の行き交う大きな空港があるとはいえ、格差をいかに埋めるかが九州地方における今後のテーマとなるでしょう。

これらの結果を受けて一般社団法人 九州観光推進機構は、九州ブランドの浸透を目標にさまざまな施策を行ってきました。動画制作ではイメージムービーを制作し、豊かな自然や街並みのPRを行い、九州ブランド浸透を図っています。

プロモーションの特徴

九州地方および沖縄県でのPRにおいては、その地域ならではの強みを活かしたテーマのプロモーションが大切です。

外国人向けに九州地方の魅力を詰め込んだ英語版サイト「Visit Kyushu」を見ても、PRにどれだけの熱量を持っているかがひしひしと伝わってきます。そんな九州地方および沖縄県のプロモーションの特徴を見てみましょう。

九州には、世界最大級の阿蘇カルデラがあり、広大な草原が広がっています。地元の住民たちは1,000年以上に渡って景観を維持し、活火山のエネルギーを活用しながら自然と共に生活してきました。

各県町村では自然に囲まれた田舎での暮らし体験を行っていて、生活や文化などを気軽に体験できるほか、九州地方への移住促進といった狙いもあります。

また、九州地方はむかしから日本の玄関口として海外との文化交流が盛んに行われてきました。そのため、九州の豊かな自然や海から採れた食材を使用しつつも海外文化を取り入れた調理方法が特徴的です。

一般社団法人 九州観光推進機構は、九州地方に点在する温泉をプロによって厳選し「九州八十八湯めぐり」として温泉めぐりの企画を立ち上げました。

九州八十八湯めぐりは、御朱印帳ならぬ御湯印帳に温泉のスタンプを集めることができ、スタンプ数に応じて段位の認定を受けられるほか、認定状や商品がもらえるものです。

最高段位に認定されると、殿堂湯「竹瓦温泉」に名前を飾るというほかに類を見ない面白い試み。温泉好きも以外の方でも楽しめる企画です。

2019年に原因不明の火災によって全焼してしまった首里城。再建に向けてさまざまな支援プロジェクトが動き出しているほか、沖縄の魅力を再発見するためのプロモーションキャンペーン「よみがえれ!首里城」も行われています。

復興をきっかけに沖縄県の歴史や文化に触れてもらい、観光客増加へとつなげることが狙いです。

世界遺産の消失という大きな痛手を負ったものの、再起へ向けて進んでいく姿勢は海外でも大きな反響がありました。復興までの過程を観光資源として扱うことによって、外国人観光客の注目をより集めることができるでしょう。

九州地方・沖縄の動画広告制作事例3選

さいごに、九州地方および沖縄県で制作された動画広告プロモーションの事例を3つご紹介します。

動画はYouTube上で公開されていて誰でも無料で視聴できるので、気になるものがあれば参考までに見てみると良いでしょう。

一般社団法人 九州観光推進機構による九州地方のプロモーション動画。旅する編として外国人観光客が九州各地を旅している映像作品となっています。

山々が織りなす大自然の風景を上空から撮影した映像や、緑に囲まれた源泉を楽しむ様子、伝統文化に触れる様子をテンポの良い音楽とともに楽しめます。

外国人のキャストが実際に旅をしている姿がメインに映っているので、九州地方を旅行するイメージが付きやすい点が魅力的。動画再生数は累計で360万回以上を記録しています。

宮崎県小林市による移住促進を目的としたプロモーション動画。フランス人男性のナレーションで小林市の広大な森林や食文化、現地住人の魅力を語っています。

動画を視聴している際は気が付かないのですが、フランス語に聞こえるナレーションが実は宮崎県の方言「西諸弁」だったという衝撃的なオチが話題を呼び、インターネット上でも大きな話題となりました。

動画再生数はたった1本で驚異の280万回。動画の概要欄には小林市のプロジェクトやポータルサイトへの誘導リンクも設置していて、プロモーション効果も抜群です。

沖縄県宮古島のプロモーション動画。水平線の見える透き通った海をテーマに、シュノーケリングやパラグライダーといったアクティビティを紹介する映像です。

動画内にナレーションや字幕は一切なく、迫力満点の映像が続くというシンプルな構成ながらも「宮古島に行ってみたい」と思わせる景色が広がっています。

宮古島で外国人が楽しむ様子を収めたインバウンド動画となっていて、どんな観光ができるかといったイメージがしやすく、観光客増加を期待できます。

まとめ

九州地方は福岡県や沖縄県の観光客が圧倒的に多く、その他の県に格差が生まれてしまっていることが今後の課題です。

インバウンド客や国内の観光客を増やすためには、美しい自然や源泉といった画面映えする魅力を動画制作によるプロモーションによって配信し続けていくことが大切でしょう。

九州地方ならではの強みを活かした動画広告を制作し、世界中へ向けて九州ブランドをPRしてみてはいかがでしょうか。

(画像はpixabayより)