「テロップが途中で途切れていたので見えづらかった」
「再生バーとテロップがかぶっていて読めなかった」

YouTubeやWeb上で動画を見ていると、上記のような経験をした方は多いのではないでしょうか。これは、多くの場合動画のセーフティエリアにテロップが入っていないことが原因です。

動画を作る側になると、見えにくいテロップを入れることは非常に避けたい部分。途切らせない、わかりやすいテロップを入れるためには、このセーフティエリアを意識することが重要になります。

ただ、セーフティエリアがどのようなもので、なぜ意識する必要があるのかわからないですよね。

そこで今回は、動画製作を始めたばかりの方へ向けて、セーフティエリアの意味や具体的なサイズについて解説していきます。各種編集ソフトで、セーフティエリアを表示させる方法も簡単にまとめたので、ぜひ参考にしてください。

セーフティエリアとは

セーフティエリアとは、視聴者の画面上に確実に表示される領域のことです。セーフティエリアを超えたテロップや映像は画面上に表示されなかったり、見えにづらくなる可能性があります。

このセーフティエリアは、「セーフティゾーン」や「セーフマージン」とも呼ばれますが、意味は一緒なので間違わないように注意してください。

ただ、セーフティエリアは絶対に守らなければならないものではありません。絶対に表示させたいテロップや映像があるシーンは、セーフティエリアを意識するのがおすすめです。

演出や構成で、わざとセーフティエリア外にテロップを入れる場合もあります。

セーフティエリアの具体的なサイズとは

セーフティエリアの中にテロップや映像を含めることで、画面上に確実に表示されます。

ただ、セーフティエリアの具体的なサイズはどれぐらいなのかわかりませんよね。実は、セーフティエリアの範囲はしっかりと定められています。

この項目では、どれぐらいの範囲内であれば文字などが確実に表示されるのかご紹介していきましょう。

放送画面の93%がセーフティエリア

まず動画の基本となるアスペクト比は16:9です。アスペクト比とはいわゆる画面比率のことで、横が16に対して縦は9の縦横比を基本としています。

動画制作時のセーフティエリアは画面上の93%です。さらにセーフティエリアには「テロップエリア」と「アクションエリア」に分けられています。

アクションエリアはセーフティエリアと範囲は同じで、アクションエリア内の情報は基本的に画面に移ります。ただ、再生媒体が特殊だったり、再生画面のサイズが異なったりすると、文字が表示されない場合もあります。

そして画面の90%に当たるエリアが「テロップエリア」と呼ばれています。テロップエリアは、視聴媒体のサイズなどに関係なく確実に映像が写るエリアです。

つまり、確実に表示させたい文字などはテロップエリア内に収まるように調整して、途切れても大丈夫なテロップや映像は93%を意識するのがおすすめになります。

では、初心者でも動画を簡単に投稿ができるWeb上では、どのようにテロップを配置すればいいのか次の項目で解説していきましょう。

Web動画ではシークバーを意識したテロップ配置にする

Web動画では、動画時間や音量調整ボタンなどがある「シークバー」が画面下に表示されます。Web動画を見ていると、シークバーとかぶったテロップはよく見かけるのではないでしょうか。

シークバーとかぶっていると文字が読みづらいので、伝えたい情報が視聴者に届いていない可能性があります。そのため、シークバーにかぶらないようにテロップを配置すると文字が見やすくなるでしょう。

文字をテロップエリア内に入れると、YouTubeのシークバーと文字が重なりません。つまり、文字をテロップエリアより内側に配置すれば、視聴者にも見やすいテロップになります。

編集ソフトでセーフティーエリアを表示させる方法

ここまで動画制作におけるセーフティエリアの重要性などについて解説しました。ただ、動画制作時にセーフティエリアをどう見極めれば良いのか疑問に思うのではないでしょうか。

実は、各種編集ソフトで簡単にセーフティエリアを実装できます。この記事では、AdobePremiumProとAdobeAfterEffectでセーフティエリアを設定する方法をご紹介します。

AdobePremiumProの場合

AdobePremiumProのプログラムモニター(映像が再生されるところ)の右側にある「+」ボタンをクリックします。

すると、ボタンエディターが表示されます。ボタンエディターの中に、セーフティエリア(セーフマージン)のアイコンがあるので、再生ボタンなどが並んでいる下のツール部分へドラッグ&ドロップしてください。

その後、先ほど追加したセーフティエリアのアイコンをクリックすると、プログラムモニターに枠線が表示されます。縦と横の中央線も表示されるので、テロップなどの中央寄せなどの基準にもなるでしょう。

AdobeAfterEffectの場合

まず、AdobeAfterEffectのコンポジションパネル(映像が再生されるパネル)の下部にある「グリッドとガイドのオプションを選択」ボタンをクリックします。

メニューが出てくるので、その中の「タイトル/アクションセーフ」を選択。すると、コンポジションパネル上に、ガイドが表示されます。1番外側がアクションエリア、2番目に外側のラインがタイトルエリアです。

セーフティエリアを意識した動画製作を行おう!

今回は、動画製作時のセーフティエリアについて解説しました。

動画を再生する媒体によって対応しているアスペクト比が異なるため、確実に文字などを表示させたい場合にはセーフティエリア内に収める必要があります。

近年は特に、YouTubeなどで気軽に動画が投稿できる時代。セーフティエリアを意識して文字入れするかどうかで見やすさが変化します。

記事を参考に、編集ソフトにセーフティエリアを表示させて、エリア内に入るようにテロップを挿入した動画製作を行ってみてはいかがでしょうか。

(画像はunsplashより)