自社で制作した動画広告を生かすためには「広告を掲載する場所」と「広告配信プラットフォーム」の選定が成功のカギを握ります。 ニュースアプリに動画広告を出稿するメリットは、「多くのユーザーに認知ができること」や「ターゲットに合わせた広告配信が可能なこと」の2つと言えるでしょう。 今回は動画広告出稿の場として注目を集めているニュースアプリの「スマートニュース(SmartNews)」「グノシー(Gunosy)」に焦点を絞り、それぞれの特徴や動画広告の出稿方法などを紹介していきます。 動画マーケティング担当者は、自社のターゲットユーザーがそれぞれのアプリのユーザーに含まれるかを考えながら読み進めていきましょう。

スマートニュースとは

スマートニュースとは、スマートニュース株式会社が運営するスマートフォン向けのニュースアプリであり、様々なジャンルのニュースを「朝1分でチェックする」ことに重きを置いたメディアです。 最近ではテレビCM日本および米国のメディアからニュース記事を配信しているため、英語のニュース記事がアプリ内で読めることで知られています。 2019年8月時点の月間アクティブユーザーは約2000万人(日米合算)で、1人当たりに換算すると「1日約12.9分」の利用がある「毎日の習慣メディア」です。

スマートニュースの特徴

スマートニュースの特徴は、提携メディアが3000を超えるところにあります。 したがって、大手メディアのニュース記事はもちろんのこと、クーポンやWebメディアの情報など幅広いジャンルを取り扱うことに成功しているのです。 また、1日に何度もアクセスするユーザーが多く、約60%のユーザーが「月間51回以上」スマートニュースを訪れていることが分かっています。 つまり、60%のユーザーが1日に約2回スマートニュースを利用していることになるのです。

スマートニュースのユーザーについて

スマートニュースのユーザーは20代~50代が全体の約8割を占めており、最も多いのが40代となっています。 また、40代に続いて50代の利用率が高く、60代の利用が全体の約18.8%を占めている点に注目したいところです。 さらに、「ユーザーの約半数が日本の平均年収を超えている」というデータも出ており、年収1000万円以上のユーザーが全体の10%ほどを占めていることも分かっています。 これらの情報から「高所得者かつ40~60代の利用が多いニュースメディア」として、スマートニュースの位置付けが可能です。 加えて、ユーザーの男女比率はおよそ半々で、世代別の利用比率も変わらないことも、動画広告を出稿する際には1つの指標となるでしょう。

スマートニュース動画広告の種類

スマートニュース動画広告は「運用型」と「予約型」の2つに分かれており、それぞれの広告で達成する目的が異なります。

運用型の動画広告

まず運用型の動画広告(Standard Video Ads)では、「広告に接触するユーザーの最大化」と「コンバージョン獲得の最大化」が目的とされます。 低単価かつ短期間で多くのユーザーへアプローチするために、画面に表示されるサイズの大きい広告ユニットを使用するのが特徴です。 また、設定予算内でコンバージョン最大化を目指した配信を行うため、キャンペーンの申し込みやアプリインストール数の増加が期待できます。 運用型の動画広告を利用する場合は、広告枠の大きさを生かし、企業CMといった長期的なブランドイメージの訴求に目的を絞った動画を作成しましょう。

予約型の動画広告

予約型の動画広告(1Day Premium TOP Video Ads、Premium Video Ads)では、「ユーザーへの認知」を主目的としており、トップチャンネルのファーストビュー指定で動画広告を配信することができます。 トップチャンネルはスマートニュースユーザーが必ず目にする部分になるため、多くのユーザーに動画広告を届けることが可能です。 配信タイプには「1Dayメニュー」と「Weeklyメニュー」があり、前者がトップチャンネルのみ、後者がトップチャンネル以外のチャンネルにも動画広告が設置されます。

スマートニュース動画広告出稿までの流れ

まずは公式サイトから「申し込み」を行い、企業・商材可否審査があります。その後、動画広告配信5営業日前までに「入稿」を済ませましょう。 審査を通過すると動画広告が「配信」されます。配信後、3営業日で「レポート発行」という流れです。

グノシーとは

グノシーは、ネットにある様々な情報を独自選定し、ユーザーへと情報を届ける「情報キュレーションサービス」です。 ニュースアプリ「グノシー」は2020年1月に3300万ダウンロードを突破し、国内大手ニュースメディアとして成長を続けています。

グノシーの特徴

グノシーを利用しているユーザーは「20代~30代」が多く、全体の6割を占めています。 男女比率は「男性55.5%」「女性45.5%」となっており、ユーザーの利用率は41%が関東圏、20%が近畿圏というデータになっています。 中部地方における利用率も17%と高く、「利用者の多くが都市に集中している」ことがこのデータから読み取ることができます。

グノシー動画広告の種類

グノシー動画広告では「ヘッダービデオ」というメニューがあり、文字通り「各種タブ」と「記事中のヘッダー部分」に動画広告を配信できるようになっています。 記事の画像や見出しといった静止画が多いサイトメニューの中で、動きのある動画広告はユーザーへの認知に一定の効果があります。 ヘッダービデオは「グノシー」以外にも、株式会社Gunosyが運営する「ニュースパス」や、すべての女性のための情報トレンドアプリ「LUCRA(ルクラ)」でも出稿が可能です。

グノシー動画広告出稿までの流れ

グノシー動画広告の出稿は「掲載可否」「申込」「キャンペーンの設定と計測タグの設置」「広告入稿」「広告掲載開始」という流れになっています。 アカウント発行を行い、計測タグの設置ができれば「3営業日」を目安に入稿した動画広告が配信されます。 動画広告掲載では1日当たりの予算を設定することができ、はじめは少額からスタートしていきますが、作成した動画広告のパターンを準備しておきましょう。 なぜなら、いくつかのパターンを準備しておくことで、反応の良い動画広告が見つかる可能性が高まるからです。 より多くのデータを取るためにも、はじめに掲載するパターンは3~5つに絞るのが良いとされます。 ある程度のデータが取れたところで、残りのパターンの広告文などを変えていくと良いでしょう。

グノシー広告の活用事例

Gunosyとサニーサイドアップグループの合弁会社Grill(グリル)は、動画ニュース配信サービス「グッテレ」の運用を開始しています。
『グッテレ』は、グノシーが手掛ける「動画ニュース配信サービス」。商品・サービス、PRイベント、社長インタビューなど企業がPRしたい情報を、ニュース番組目線で制作する動画コンテンツで「生活者にとっての良質な情報」へと変換し グノシーの利用者をはじめとする適切なターゲットに向けて配信できます。(Grill公式ページより)
生活者へ届けたいモノやコトを「ニュース番組作りの観点から取材する」ことで、自然で価値の高いコンテンツをユーザーに届けることができます。 45万円から動画コンテンツを配信でき、グノシー利用者3300万人にリーチすることが可能です。

ユーザー体験を意識した動画広告を作成しよう

「動画広告を作成する」という気持ちで動画マーケティングを考えると、ついつい頭が固くなってしまいます。 グノシー動画広告の活用事例のように、アプリ利用者の視点に立ち、ユーザーの「知りたい」「楽しそう」といった感情に直接アプローチできる企画が動画広告に必要なことなのかもしれません。 (画像はPixabayより)