YouTubeをはじめとする動画共有サービスが市場規模を拡大し続けている影響で、動画マーケティングに力を入れる企業が増えてきました。 しかし、動画マーケティングはこれまでのマーケティングと違って未知の領域。効果的な運用には、ちょっとしたコツをつかむ必要があります。この記事では、動画マーケティングを効率よく運用するために重要なポイントを解説します。

動画を視聴してもらうにはSEO対策が必要

インターネット上の膨大な数のコンテンツから自社の商品やサービスを見つけてもらうには、露出を増やさなければいけません。そのために必要なのがSEO(Search Engine Optimization)対策です。 SEOは「検索エンジン最適化」とも呼ばれ、GoogleやYahoo!を始めとする検索エンジンに評価されたコンテンツが、検索結果で表示されやすくなるアルゴリズムです。Webサイトを通してユーザーに自社の商品やサービスを露出するためには、SEO対策による上位表示が必須といえます。 動画マーケティングにおいてもSEO対策の必要性は変わりません。それどころか近年のSEOは動画の存在を重要視していて、検索結果の上位にYouTube動画を表示するようになっています。誰もが気軽に発信できるようになったいま、コンテンツを公開すれば誰かが必ず見てくれるという時代は終わったのです。 これから動画マーケティングを始める企業や、すでに運用を始めている企業は、SEO対策を徹底することが効率よく成功させるための手助けとなるでしょう。

アップデートを繰り返すSEOのアルゴリズム

SEOはユーザーの利便性を高めるため、アルゴリズムの変更や更新を続けています。数年前に比べてアップデートのスパンはどんどん短くなっているため、付け焼き刃のSEO対策では検索エンジンに正しく評価されず、効果を生み出せないことも多いです。 アップデートに振り回されないためには、「企業が見せたいコンテンツ」よりも「ユーザーに見てもらえるコンテンツ」を制作することが重要になってきます。なぜならSEOは、ユーザーの求めている情報を優先的に評価するからです。 SEOでどんな項目を評価しているのか詳しく知りたい方は、「Googleが掲げる10の事実」をチェックしてみましょう。

SEO対策業者への依頼は得策ではないことも

マーケティングに詳しい担当がいない企業は、SEO業者へ依頼することも多いでしょう。しかし、SEO対策を丸投げしてしまうのは、あまり得策とはいえません。 というのもSEO対策には絶対的な正解がなく、SEO業者が正解を知る由もないからです。もし、知っているとしたら、Googleに所属している一部の人間だけでしょう。 なかにはコンテンツ内に検索キーワードをやたらと盛り込んだり、質の低いサイトから被リンクを大量に獲得したりなど、SEOの穴を突くことで上位表示を狙う悪徳SEO業者も存在します。 しかし、SEOのアルゴリズムはアップデートを繰り返しているため、悪徳なSEOが見破られて淘汰されるのは時間の問題。かえって検索エンジンの評価を落とすことにもつながりかねません。 SEO業者に丸投げしてしまうと、SEO対策ができているかどうか判断ができない状態になるため危険なのです。 それでもSEO業者に対策を委託したい場合は、SEO業者の信頼と実績を十分に確認した上で依頼するようにしましょう。

動画マーケティングにおけるSEO対策

動画マーケティングの運用にはSEO対策が必要ですが、具体的にはどのような施策を行えば良いのでしょうか。 ここからは具体的なSEO対策のやり方について解説していきます。専門的な知識がなくても可能なものなので、コンテンツを公開する前に必ず施策することをおすすめします。

動画のメタ情報は正確に入力する

SEOで評価されるのは、「ユーザーが求めている情報かどうか」です。そのため、ファーストインプレッションでユーザーの興味を惹きつけて動画を視聴してもらう必要があります。 ここで重要となってくるのが、動画コンテンツの「タイトル」「サムネイル」「キーワード」のメタ情報3つ。YouTubeを例に解説します。 YouTubeで表示されるタイトルは、ユーザーが文字で動画コンテンツの内容を把握できるほか、サイト内ではH3の見出しとして扱われます。 そのため、タイトルには関連性のあるキーワードを盛り込むことで、検索エンジンに評価されます。また、タイトルの文字数は25文字まで表示されるため、コンテンツの内容を正確に伝えるコピー力が求められるでしょう。 2つ目のサムネイルはYouTubeサイト内で最も大きく表示され、動画の再生回数や視聴時間に大きく影響する場所です。ユーザーが動画を視聴するかどうか判断する最初の材料になるため、ひと目で視聴したくなるようなデザインにする必要があります。 そして3つ目のキーワードは、SEO対策に欠かせない要素です。YouTubeでは動画を投稿する際に、ディスクリプションの入力とタグ付けができます。 ここで適切なキーワードを文章内に盛り込むことで、ユーザーの検索にヒットしやすくなります。ただし、ディスクリプションはメインコンテンツではないので、500文字程度で簡潔にまとめることが望ましいです。

投稿時間はピークタイムがベスト

動画コンテンツの投稿時間は、ピークタイムの19:00~22:00が理想です。このピークタイムは元々テレビ業界での指針でしたが、現在はテレビを見ていたユーザーがYouTubeを視聴するようになったため、時間帯の条件は同じと考えて良いでしょう。 投稿時間をゴールデンタイムに合わせることで、新着動画として検索順位が上位になることが期待できます。

投稿の頻度や動画の尺について

YouTubeでは短い時間で大量のコンテンツが消費されていきます。そのため、時間をかけて渾身の動画を出すよりは、一定のクオリティを保った動画をコンスタントに投稿し続けることが望ましいでしょう。 「はじめしゃちょー」や「HIKAKIN」などのトップYouTuberと呼ばれる人物たちは、1日1本以上の動画をコンスタントに投稿し続けることでファンを獲得してきました。 また、動画の尺は基本的に短いものが望ましいです。マーケティングの観点から見ると長尺で自社のサービスや商品を伝えたいところですが、ユーザーが最後まで視聴してくれるとは限りません。 世界的なマーケティング企業のWistia社が行った調査によると、動画時間が長くなるほど視聴率が落ちていくという結果が出ています。そのため、多くのユーザーに最後まで視聴してほしい場合は動画の尺を短く、反対にユーザーの半数が離脱してでも伝えたいことがある場合は尺を長くすると良いでしょう。

動画ポータルサイトを作成して回遊率をアップさせる

自社の動画コンテンツを視聴してくれたユーザーは、なんとしても顧客にしたいものです。そのためには、動画のポータルサイトを作成しましょう。 SEO対策によって上位表示された動画を視聴したあとに、興味を持ったユーザーが関連動画の視聴やCTAへ行動を移すことが目的です。自社のサイトを利用してもいいですが、検索から流入しやすいYouTubeに企業チャンネルを設けると効果的です。 YouTubeではサイト内のクリエイターツールからアナリティクスを見ることができ、再生時間・平均視聴時間・視聴回数などのレポートから、動画マーケティングの効果を簡単に測定できます。運用していく上で貴重な情報が得られる恩恵は大きいといえるでしょう。

動画マーケティングはSEO対策が重要

動画マーケティングにおいて重要なのは、SEO対策をしっかりと行うことです。メタ情報はユーザーにも検索エンジンにも評価されやすい項目なので、正確な情報を入力するよう心がけてください。 顧客のターゲットを決めたあとは動画コンテンツを上位表示させ、ユーザーのコンバージョンやエンゲージメントを獲得。さらにアナリティクスなどのデータを活用して次回の施策へとつなげていくことで、動画マーケティングは成功へと近づいていくことでしょう。 (画像はpixabayより)