近年、「カップヌードル」やauの「三太郎」、ポカリスエットの「ポカリNEO合掌」など、非常に印象的で記憶に残る動画広告は、増えてきています。 このように、動画マーケティングではユーザーの記憶に残るコンテンツを制作することが大切です。記憶に残ることで、宣伝効果が高まり、商品やサービスのCV(コンバージョン)にもつながりやすくなります。 ですが、記憶に残りやすい動画広告とは、具体的にどのようなコンテンツなのかわかりませんよね。 そこで今回は、ユーザーが覚えやすくなる動画広告の制作ポイントについて紹介していきます。人間の記憶定着率やおすすめのプラットフォームなども合わせて解説しているので、参考にしてください。

動画は文章よりも記憶に残りやすい

まず初めに理解しておくことが、動画広告というのは記事コンテンツなどのテキストを読むよりも、記憶に定着しやすい可能性が高いです。 これは、「ラーニングピラミッド」と呼ばれる指標から考えられます。

学習方法と記憶定着率を表す「ラーニングピラミッド」

ラーニングピラミッドとは、学習方法による学習定着率を表すピラミッドになります。簡単にいうと、学習方法によってどれだけ人間の記憶に残りやすいのかをパーセンテージに表した図です。 ラーニングピラミッドは、アメリカ国立訓練研究所より発表されています。ピラミッドを参考に記憶定着率が高い学習方法にシフトすると、学習成果が向上すると言われています。 ピラミッドを見るとわかるように、ただ聞くだけや見るだけのコンテンツは比較的学習定着率が低いです。自ら体験したり、他の人に教えたりする、能動的な学習方法だと、学習定着率が非常に高いことがわかります。

動画の記憶定着率はテキストの2倍ある

ラーニングピラミッドの考え方を、動画マーケティングに当てはめることも大切です。 上記のラーニングピラミッドから見ると、動画(視聴覚)の記憶定着率は20%。記事コンテンツなどのテキスト主体の学習定着率は10%なので、動画の方がテキストよりも2倍ほど記憶に残りやすいことがわかります。 また、動画や音声コンテンツは、記事コンテンツよりも強いインパクトを与えられます。そのため、受動的なものであっても、テキストより動画コンテンツの方がユーザーの記憶に残りやすいでしょう。

広告想起されやすい動画は記憶に残りやすい

動画コンテンツの方が、比較的記憶に残りやすいですが、覚えられる動画とは、どのような動画のことを表すのでしょうか。 記憶に残る動画を作る上で大切にしたいのが「広告想起」という指標です。広告想起を調べることで、ユーザーがどれだけ動画広告を記憶したかデータを取れます。 では、動画マーケティングにおける広告想起の意味や、広告想起されやすい動画を作る4つのポイントを解説していきましょう。

広告想起とは?

広告想起とは、ユーザーがCMや動画の内容をどれほど記憶に定着したかを調べるための指標です。 調査対象者に、何もヒントを与えず知っている動画広告などを回答してもらったり(純枠想起)、複数の選択肢を提示して回答してもらったり(助成想起)して、どれだけ記憶に残っているか調べます。 ひとつ注意点として、広告想起の数値が高いから必ず売り上げが上がるわけではありません。ですが、ユーザーにインパクトを与えていることは事実なので、ブランドの認知や将来的なCVなどにつながる可能性が高くなります。 そのため、インパクトのある動画コンテンツを作って、広告想起を高めることは、動画マーケティングで重要な考えです。

広告想起されやすい動画の4つの制作ポイント

ユーザーに広告想起をさせるような動画を作ろうと思っても、どのようなコンテンツを作ればいいかわからないでしょう。 記憶に残る動画広告を作るには、4つのポイントを抑えておくことが大切です。

1.ユーザーの感情を揺さぶることが大切

まず第一に、ユーザーの感情を揺さぶる動画広告を作成することが大切です。 特にポジティブな気持ちにさせてくれる動画などは、記憶に残りやすい傾向があります。ネガティブがダメなわけではないですが、比較的ポジティブにさせるほうが有効です。 動画に特徴的なメッセージや訴求内容がなくても、感情を揺さぶれば記憶に残りやすいでしょう。

2.最初と最後で訴求させる

動画広告の最初と最後に最も伝えたい情報を盛り込むようにしましょう。人の記憶は、記憶した順番が大きく影響しています。 特に、最初と最後で起こった内容は記憶がされやすい傾向があるのです。心理学では、系列位置効果(最初と最後の内容は覚えやすく、中間の内容は忘れやすいこと)と呼ばれています。 そのため、動画の最初と最後に訴求ポイントを持ってきて、記憶に残るように工夫しましょう。

3.インパクトを持たせる

ユーザーの記憶に定着させるためには、インパクトのある動画広告を作ることも大切です。意外性や驚きのある内容だと、人の脳に記憶されやすくなります。 たとえば、ブランドイメージやキャラを全面的に活用するような動画なら、インパクト性があり、覚えられやすいでしょう。

4.反復させる

動画内で同じフレーズやサービス・商品名などを反復させることは、記憶に残すために非常に有効です。何度も反復させることで、無意識の内に記憶にすりこませていきます。 同じ動画広告を何度もユーザーに見せることも記憶に残す方法のひとつです。そのため、予算をかけてより多くユーザーに表示させることも大切な施策になります。

記憶に残りやすいプラットフォームはSNS

ここまで動画コンテンツの作成方法などを紹介しました。実は、載せる動画広告を配信する場所によっても、ユーザーの記憶への残りやすさというものは変わります。 配信場所は無料動画投稿サイトやWeb上などさまざまありますが、特にSNSを使った動画広告は記憶に残りやすいです。 では、SNSでどのような動画広告が記憶に残りやすいのか解説していきます。

SNSのタイムライン上に掲載される縦型広告が記憶に残りやすい

上記は、2017年に実施された国内の動画コンテンツ視聴ユーザー536人に対して、動画広告の内容を覚えているプラットフォームはどこか調査しました。 その結果、ユーザーが見た動画広告の中でもSNSに掲載された動画は比較的覚えられやすいようです。 そのため、インスタグラムやツイッターなどのSNSに合わせた、動画広告をおすすめします。

記憶に残る動画広告をSNSに載せる注意点

SNSに動画広告を載せる場合には、プラットフォームに合わせたコンテンツを作成するようにしましょう。 たとえば、インスタグラムだと、タイムライン上に表示される動画広告と、ストーリー上に表示されるストーリー広告があります。 ストーリー広告は、モバイル端末の画面いっぱいに表示されるので、縦画面動画を作成するのがおすすめです。 タイムライン広告でも、表示される画面が正方形になるので、動画のアスペクト比が1:1になるような広告を作る必要があります。 このように、動画広告を載せるプラットフォームによって、動画の形式が変わるため、各SNSに合わせた動画を作るように注意しておきましょう。

動画マーケティングは記憶に残りやすいコンテンツを作ることが大切!

今回は、動画マーケティングにおける記憶に残りやすいコンテンツ制作のポイントや注意点について解説していきました。 ラーニングピラミッドからもわかるように、動画というものはテキストよりも記憶に残りやすく、一度で多くの情報を与えられます。 そのため、商品やサービスの宣伝やCVにつながりやすいので非常におすすめです。 広告想起されやすい動画広告を作るには、ユーザー側の心理状態になって作っていくことで、記憶に残りやすい、インパクトのある動画広告を作れるでしょう。 記事を参考に、記憶に残る動画広告を作成してみてはいかがでしょうか。 (画像は写真ACより) ▼外部リンク 名古屋商科大学 https://www.nucba.ac.jp/active-learning/entry-17091.html 株式会社マクロミル https://www.macromill.com/press/release/20170731.html