「必要とされているものを、よりベストな形で造り上げる」「構想を、自分たちの技術と知識で形にする」。もっと便利で豊かな暮らしのために、ゼロからのものづくりをおこなうのが「建設・建築業」です。 人が便利に暮らしていくためには必要不可欠な仕事ですが、縁の下の力持ち的な業務が多く、素晴らしさが伝わりにくい側面もあります。しかし、自由な表現ができる「動画広告」をうまく使えば、多くの人に「ものづくりの魅力」を伝えることができます。 これまでの建設業における動画広告の成功例や企画のねらい、課題などをしっかりと把握し、今後の動画広告づくりに生かしましょう。

動画広告でアピールすべき建設・建築の魅力とは

道路整備や家の建築をはじめ、私たちが豊かな暮らしをしていくために欠かせない「建設業」。新しい“モノ”をイメージし、形にしていくという非常にクリエイティブな仕事ですが、一般的には「きつい・汚い・危険」という通称“3K”のイメージが定着しています。 実際に、2018年におこなわれた調査では、
建設作業の現場に興味を持たない人が約6割(日本SHOKUNIN総研より)
という結果が出ました。実際の建設作業を目にしたことがあるものの、魅力を感じていないという方が多いようです。 そのため平成27年からは国を挙げて「給料・休日・希望」という“新3K”を掲げ、多くの企業が改善をおこなっています。そんな建設業において「仕事もプライベートも大切にできる」という新たな魅力を動画にてアピールすることが注目を集めています。

建設・建築業が「動画広告」に乗り出している理由

テキストや写真を使った今までの建設・建築業の広告は、技術や成果をアピールするだけになりがちでした。その理由としては「目立ったことをしなくても、ある程度安定的に仕事をとることができたから」です。 現在は税収とともに公共事業なども減収傾向になっています。本当に必要なものだけを厳選してつくるという流れのなかで、企業の業務内容・成果物・ビジョンの明確化が求められています。 それを思い通りに表現できるうえ、企業の認知拡大にも役立つのが、需要が急激に拡大している「動画広告」です。実際、建設・建築業の各企業は「動画広告」に乗り出しています。 ただインパクトを与えるだけでなく、ものづくりに対する思いや現場のリアルを取り入れることで、より多くの人に共感と興味を持ってもらうことができます。

成功事例から学ぶ!動画広告のつくり方

思い通りの映像をつくりやすい動画広告は、予算やイメージに合わせてつくれるうえ、その企業「らしさ」を出せるというメリットがあります。 ターゲットを絞って「何を見てもらいたいか・どこが魅力なのか」を明確にアピールし、他企業との差別化をはかりましょう。

建設&建築における動画広告の成功事例1「ファンになってもらう」

とある建築設計事務所では、建築士自身の自宅を公開する動画広告を作成。実際に住んでいる家を公開することで、どこにこだわりを持って設計・建築しているのかを「実物」として見てもらうことができます。 また、自身のライフスタイルを公開することで、「依頼主のニーズに応える」という業務だけでなく「自分のファンになってもらい、自分らしい建築をする」という新たな可能性を開いています。 自分自身が暮らす空間について、どこをどのようにこだわったかを動画で説明することにより、信頼感や熱意・本人の人柄が視聴者に伝わります。ブランディングとマーケティング、どちらの役割も担う非常に素晴らしい動画広告だといえるでしょう。 こういった場合の課題としては、たくさんの人に動画広告を見てもらえたとしてもやはり大きな買い物であるため「実際に発注してくれる人は限られる」ということです。 動画広告で紹介する「実際の建築」に付属して、センスを生かした新たな提案や細やかなサポートなどで「この人にお願いしたい!」と思ってもらえるサービスをおこなっていく必要があります。

建設&建築における動画広告の成功事例2「人気アーティストとのコラボ」

建設業界の大手企業 東急建設は2017年、苦戦する「求人・採用」の増加を目的に、人気若手ダンスユニットを起用した“建設業界あるある”の動画広告を公開。こちらはなんと4ヶ月で60万回以上も再生され、多くの人から注目を集めるバズ動画となりました。 この動画広告を作成したのは、東急建設の「若手プロジェクトメンバー」たち。若い世代の感覚で建設業界における「分かりにくい部分・魅力を感じる部分」をユニークに表現できたことが、YouTubeやSNSを活用する世代の注目・拡散を促進した大成功例といえるでしょう。 このような遊び心のある面白い動画の場合、課題は「イメージと現実のすり合わせ」となるでしょう。動画のイメージに憧れて入社したけれど、現実は全然違った……と思われないよう、企業自体もどんどん進化していく姿勢が必要です。

建設・建築における動画広告の成功事例3「現場のリアルな職人技を公開」

多くの企業が熟練した独自の技術を持っていることも多い建設・建築業界。とくに建築業における「伝統技術」などは、海外で注目を集めやすいものです。 愛媛県今治市のとある大工職人は、木材同士を釘など一切使わず、精巧なカットのみでつなぎ合わせる動画を公開。驚くほど美しいつなぎ目と「なぜそうなるの!?」と思ってしまう工程に、国内外問わず多くの人に閲覧されるバズ動画となりました。 今後、日本国内だけでなく海外での動画閲覧も視野に入れるなら、字幕キャプションでさまざまな国の言語に対応するなどの対策を行ったほうがいいでしょう。動画のURLに自社サイトを貼り付けたり、動画説明文にその技術についての説明を記載したりするのも重要です。 このような動画広告の課題は「ストーリー性を持たせるのが難しい」ということです。技術紹介がメインだと地味で単調な動画になりやすいので、思い切ってその技術に特化した短めな動画にするのも効果的です。

ひとつのモノが完成するまでの「早回し動画」にも注目

建設物・建築物が完成するまでには数ヶ月~数年の時間がかかるものですが、それを定点カメラでずっと撮影し、完成までを「早回し」で見る動画も密かに注目を集めています。 見ていて飽きない、何度も見たくなってしまうなど、日常では見られないものだからこその魅力もたっぷりです。とくに注文住宅建築の際「自宅が完成するまで」として動画に残せば、お客さまにも喜んでもらえる可能性大です。

建設・建築で成功する動画広告のポイントとは

動画広告・動画マーケティングを成功させるために重要なことは「ターゲットを明確にすること」です。目的は大きく分けて企業のブランディング・販売促進・採用などがありますが、どんな年齢層・ライフスタイルの人に見てもらいたいかを設定するのは非常に大切です。 また、ターゲットからターゲットへと広げてもらうための分かりやすい「タグ付け」も必要です。YouTubeだけでなくInstagramやFacebookなどのSNSでも拡散してもらえるよう、「伝えたい・役に立つ」と思ってもらえる動画広告を目指しましょう。 動画制作をする際に大切なのは、自社がアピールできる「強み」を見つけることです。難しい場合は動画制作会社に依頼すれば、相談やすり合わせまで丁寧におこなってくれるので「強み・ビジョン」が明確になります。気軽に相談してみるのがオススメです。 まだまだ“3K”のイメージがあるからこそ、自由な発想の動画マーケティングが注目されやすい建設・建築業界。カギは「センスの光るユニークな発想」です。 “3K”の環境では思いつかないような新しくセンスのある動画広告をつくることで、新3K”の環境が整ってきていることのアピールにもつながります。ぜひこれからの建設・建築業界を引っ張っていくような、素晴らしい動画広告を制作してみてくださいね。